なぜ今のアニメは12話で終わる?昔と今の違いとは

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昔からアニメを楽しんできた人なら必ず浮かぶ疑問。


「今のアニメってなんで12話が基本なの?」


確かに、昔は70話とか普通にあった気がしますし…今はまとまりすぎてるように思いますよね。



今回は、なぜ今のアニメが12話まとまりで終わるのか?についてまとめていきます!






【なぜ】昔と今でアニメの話数が違う?

多くの人が疑問「昔は半年以上やってたのに、今は短くない?」

昔と今とでアニメの話数が違う、というのは多くの人が感じるところのようです。



確かに2024年代現在のアニメは12話で終わるのが基本。




長くても全24話で終わりとなることが多く、その中にストーリーを盛り込むためか

「短い」「展開が急」という印象を持ったという人も結構見ます。




ここでちょっと歴史を振り返ると、世界初のアニメーションが放送されたのは1892年で

一気に日本でのアニメの生産が増え黄金期と言われたのは1980年ごろです。


1980年代頃はアニメの話数が最低1話、作品によって違いますが

構成はだいたい40話から60話程度が基本になっています。



長いもので1000話を超えるものもありました。


これを知ると確かに、今のアニメの話数は短いしまとまりすぎている気がしますね。


今のアニメ放送期間

2024年現在のアニメは一話30分。




放送期間は一年を冬・春・夏・秋の4つの3か月ずつの期間に分けられ、

それぞれの期間で毎週一話全12話を放送するのが基本になっています。




放送開始時期は冬が1月、春が4月、夏が7月、秋が10月です。

なので、新作アニメの放送月はこの1・4・7・10月のどれかになります。


○期、○クールという言葉


アニメ第○期、○クール目という言葉もよく聞くようになりましたね。




「期とかクールとか、この言葉の意味が分からない」…という人もいると思うので解説すると



『○期』はそのまま放送された回数と順番と考えてOKです。


一度放送されて最終回まで行った作品は第1期、

続きのストーリーがアニメ化され1話(または続きの話数)から始まるとそれが第2期になります。





『○クール』はもとは放送業界の用語で、1クール=3か月期間事を言います。


なので1クールといえば3か月間のことだし、2クールといえば6か月間のことになりますね。





最近ではこの言葉もアニメの放送日やボリュームを把握するのに必須になっているので

覚えておくと便利です。


私も友人がこの言葉を使いだした頃は意味が分からなくて混乱しました笑





【理由】なぜ今のアニメは12話構成なの?※考察あり

アニメの需要

アニメの数は年々増え続けています。




アニメ黄金期とされた1980年代は、主に名作劇場や少年向けのような内容の子供向け作品が主で

話数は多いものの種類や数自体はそこまでありませんでした。


しかし、2010年代以降はアニメを観る年代に20代以降の大人が増え消費活動が盛んに。



電子書籍や無料の小説投稿サイトなども登場し

誰でも面白い作品を手軽に作り多くの人に提供できる場ができました。



結果、人気作品が増えアニメ化を望まれる作品も増えて

どんどん作って次につなげていかないと消化できないようになっています。



12話で終わるのは増え続けるアニメ化の需要に応えるための策の一つでもあるのかなと思います。


【有力な説?】放送業界の事情

先ほど、『○クール』が放送業界の用語と解説しましたね。



1クールは3か月間の事を指しますが、この期間は日本の放送業界の大事な判断基準になっています。



1970年代から80年代にかけて民間放送ドラマの制作環境が整えられ

数々のドラマや番組が豊作となる黄金期となりましたが



それに伴いテレビの視聴率も番組によって偏りが出たとされています。




以前は半年ずつで番組の継続か打ち切りを判断していたそうですが

より早めに判断できるように半年を半分に分けた1クール制が取り入れられてきたそうです。


アニメの話数も1970~80年代は全1話~1000話までと話数が幅広いですが

2000年代には13話や24話~26話構成が主流になっているので、時期も一致しますね。



放送業界の事情というのが一番有力な説かなと思います。

原作の進捗具合?

アニメには多くの場合、ストーリーのもとになっている原作があります。




しかし、たびたび



「原作の人気が出てアニメを放送したけど、アニメが原作に追いついてしまって

途中からアニメオリジナルの内容で放送した」


「原作はあるけど内容が足りないからアニメオリジナルで補填した」



という作品も多くありました。




原作の進捗具合でアニメオリジナルを加えないといけなくなる事態というのは

結構あるようです。




今のアニメのように12話構成であれば、原作のボリュームが少なくてもやりきることができますし

アニメオリジナル要素を加えることになっても制作側の負担も少なくて済みますね。




最近はエンタメ作品が特に増えてきていて、アニメ制作側の負担も深刻だと予想されます。

無理のない制作のためには12話というまとまりがちょうどいいのではないでしょうか。






まとめ

アニメを楽しんでいる人の多くが、今のアニメって短くない?という疑問は抱くかなと思います。


私も昔から気になっていたので今回ちょっと調べたり考えたりしてみましたが

そのうち子供のころのことを思い出してちょっと懐かしくなりました。


毎週続きが楽しみで仕方なかったあの頃を思うと、今は短いとどうしても物足りない感じがしますよね。


ここまでありがとうございました。

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この記事を書いた人
カピたろう

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