リゼロで最も印象的なシーンの一つ、記憶を失ったスバルが元の記憶を取り戻す場面。
第6章「プレアデス監視塔編」で描かれるこの展開は、多くのファンの涙を誘いました。
今回は、スバルの記憶復活がいつ、どのように起こったのかを詳しく見ていきます。
スバルの記憶喪失から復活までの流れ
原作24巻「立ちなさい」で記憶の鍵が開かれる
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スバルが記憶を取り戻す重要なシーンは、原作小説24巻の第3章「立ちなさい」で描かれています。
これはWEB版では第6章61話に相当します。
記憶を失ったスバルは、暴食の大罪司教ルイ・アルネブとの対峙で絶体絶命の状況に追い込まれます。
記憶が戻るということは、今の自分が消滅するかもしれないということを聞かされ、『ナツキ・スバル』としての記憶を取り戻すか、今の自分を守るかの選択を迫られていました。
そんな時、回廊にレムが現れ「どうして、どちらか一つだけを選ぼうとするんですか?」と優しく問いかけます。
「立ちなさい、レムの英雄!」感動の瞬間
なろうでリゼロの読んでなかったやつ消化してたんだけど、第六章61で、わいの中のレムが再燃しました。
— リーンm (@nefumites7) July 17, 2019
「立ちなさい!!」は、エグすぎるって。
読んでない方は是非読んでみてね! pic.twitter.com/Q7kuJnamqD
レムの言葉がスバルの心を動かします。
世界一厳しい声で、でも微笑みながら「立ちなさい!」と叫ぶレム。この言葉は何度も何度も繰り返され、スバルの中で何かが弾けるような感覚を呼び起こします。
「立ちなさい、レムの英雄!」「立てたなら、行って、全てを救ってきて」
レムのこの言葉に、スバルは「どうして自分なんかが全てを救えると思えるのか」と問い返します。
するとレムは「だって、スバルくんは、レムの英雄ですから」と答えるんです。
この瞬間、スバルは自分さえも捨てることのできない「強欲さ」に気付きます。そしてスバルの中で行き場をなくしていた「強欲」の魔女因子が芽生え、「コル・レオニス」と呼びかけました。これが強欲の権能の覚醒の瞬間でした。
完全な記憶統合は原作25巻で達成される
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24巻での「立ちなさい」シーンは記憶復活への重要な第一歩でしたが、完全な統合はもう少し後になります。
原作25巻、WEB版では第6章74話「ナツキ・スバル」で、ついにスバルは自分自身と向き合います。
この話では、記憶を失ったスバルが『ナツキ・スバル』の死者の書を読み漁り、再び記憶の回廊へ向かいます。
そこで彼は、もう一人の自分である『ナツキ・スバル』と対面するんです。
最初は怒りと困惑で『スバル』に一方的に怒りをぶつけますが、やがて自分と『スバル』が同じ人間であることを受け入れていきます。
「お前は、すごい奴だよ、『ナツキ・スバル』」
この言葉が、二人のスバルの統合への最後の鍵となりました。ナツキ・スバルと『ナツキ・スバル』が統合し、ついに記憶が復活したのです。
なぜスバルの記憶復活がこんなにも感動的なのか
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スバルの記憶復活が多くのファンの心を打つ理由は、単純に記憶が戻っただけじゃないところにあります。
記憶を失ったスバルは、最初『ナツキ・スバル』を超人だと思い込んでいました。きっと自分とは違う特別な何かを持っているはずだと期待していたんです。
こういうところは、IFストーリーの『アヤマツ』でも見た雰囲気ですね。
でも、『ナツキ・スバル』の死者の書を読んで分かったのは、彼も自分と同じ弱くてちっぽけな人間だったということ。
特別な才能があったわけでも、超人的な能力があったわけでもない。ただ、みんなが好きだから頑張り続けただけでした。
「みんなが好きなんだよ。だから、やめられない」
この言葉に、スバルの全てが込められています。エミリアが好きで、ベアトリスを幸せにしたくて、仲間たちを守りたくて。それだけの気持ちで、何度死んでも立ち上がり続けてきたんです。
記憶復活の瞬間は、そんな『ナツキ・スバル』の想いを受け継ぎ、さらに強欲の権能まで覚醒させる、まさにスバルの成長の集大成でした。
レムの「立ちなさい」から始まるこの一連の流れは、リゼロ屈指の名シーンといえるでしょう。

このシーンはもう~ぼろぼろ泣く。誇張なしで!!
まとめ
これからアニメでもこのシーンが描かれると思うと、今から楽しみで仕方ありませんね。
ただ、個人的にめっちゃしんどい章でもあるので心が痛い…。
とはいえ、記憶を失った時の絶望感と復活の瞬間の爽快さ、長月達平先生の巧みなストーリー展開は本当にすごいです。
ッはぁ~!スバル君まじ推し~!
・・・Webでも読めますが、応援の意味も込めてぜひ原作小説を買って読んでみてくださいね。
ここまでありがとうございました。
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