【なぜ】奇面組の最終回が夢オチ?作者心外の真相を徹底解説

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2026年1月9日から『ハイスクール!奇面組』のリメイク版アニメがフジテレビ系「ノイタミナ」枠で放送開始され、再び注目を集めている本作。



それに伴って語られるのが、伝説として語り継がれる「夢オチ」最終回です。



1987年7月、『週刊少年ジャンプ』で約5年間の連載を終えた『ハイスクール!奇面組』。

最終回のラストで唯が中学2年生に戻っており「全部夢だったの!?」と読者が大混乱!

抗議が殺到する事態となりました。



一体あの最終回は何だったのか?なぜあんな終わり方にしたのか?その真相を調査してみました!








『ハイスクール!奇面組』とは?80年代を代表するギャグ漫画





まず、『ハイスクール!奇面組』がどんな作品だったのか、基本情報をおさらいしましょう。





作品基本情報

項目内容
原作者新沢基栄
連載誌週刊少年ジャンプ(集英社)
前作連載1980年10月〜1982年4月(3年奇面組)
本作連載1982年4月〜1987年7月
アニメ放送1985年10月〜1987年9月
累計発行部数1000万部突破

『3年奇面組』として中学生編から始まり、高校進学に伴って『ハイスクール!奇面組』にタイトル変更。





個性的すぎるキャラクター「奇面組」の5人(一堂零、冷越豪、出瀬潔、大間仁、物星大)と、ヒロインの河川唯、親友の宇留千絵を中心としたドタバタ学園コメディです。




「ブサイク」であることを個性ととらえ、「世の中の歯車となるより、世の中を味付けする調味料になろう」をモットーに、奇想天外な行動を繰り広げる5人組。

80年代を象徴するギャグ漫画として大人気を博し、アニメも高視聴率を記録しました。




令和のいま改めてみると、多様性が叫ばれる昨今においてテーマ的にはピッタリなのかもしれません。







最終回「さらば奇面組の巻」は本当に夢オチだったのか?




ここでは、当時リアタイしていた世代の復習もかねて実際の最終回がどんな内容だったのか、そして本当に「夢オチ」だったのかを詳しく解説します。




高校卒業から5年後の未来、零との再会、そして突然の中学への回帰。

読者を困惑させたあの展開の真相に迫ります。




1つずつ見ていきましょう。

最終回のあらすじ:社会人になった唯が中学に戻る

引用画像奇面組最終回
画像引用元X

最終回のタイトルは「さらば奇面組の巻」。

冒頭は前回から続く形で、零が難病だと思い込んでいた唯の誤解が解けるところから始まります。





そして高校卒業してから5年後、短大を卒業した唯は保母(現在の呼び方では保育士)になり、奇面組のメンバーもそれぞれ社会人になっていました。

朝、出勤する唯のもとへ自転車で現れた零は、唯を乗せて走り出します。

最終回の展開

  1. 高校卒業から5年後の世界
  2. 唯は保母、奇面組も社会人に
  3. 零の自転車に乗る唯
  4. 風に吹かれて目をつむる
  5. 千絵の呼ぶ声が聞こえる
  6. 気がつくと中学2年10組の教室

唯が目をあけると、そこは一応中学2年10組の教室でした。

千絵が「あんた夢でも見ていたんじゃない」と声をかけると、唯は「零さんたちは…一応高のみんなは…あれは みんな わたしの空想だったの?」と戸惑います。






最後は唯のモノローグです。

「『奇面組』はただの空想だったのかもしれない でも わたしは信じたい 彼らはきっといると――」

「ほら! 今にもあのかどからみんながかけてくるような気がするでしょ」。

こうして「完」の文字とともに物語は終わりました。







これ、完全に夢オチに見えますよね。ネット上でも「5年間の思い出が全部夢とか酷すぎる」「投げやりすぎる」という声が殺到したのも無理はありません。



「夢オチと言われるのは心外」作者の本音

ところが、新沢基栄先生は後のインタビューで驚きの発言をしています。



「正直、(あの最終回を)夢オチと言われるのは心外なんですよ」

(参考元:https://magmix.jp/post/298164#google_vignette)

えっ、夢オチじゃないの!?じゃあ何なの!?って思いますよね。





先生の意図としては「話が終わっても読者の中でイメージが生き続けて欲しいという思いで、第1話目にループする形にした(参考元:dmenu)」とのことです。

つまり、「すべてが唯の夢でした」という夢オチ…という救いのない空っぽエンドではないわけですね。





でも、そんな意図が当時の読者に伝わるはずもなく…。

確かに、あの描き方じゃ「夢オチ」としか思えないですよね。

当時、多くの読者が困惑したのもわかる気がします。







愛蔵版で加筆された「零のシルエット」が決定的証拠

「夢オチ」だと思った読者があまりにも多かったため、新沢先生は文庫版・愛蔵版で最終回に重要な加筆をしています。



最終回の最後のコマ、トイレに向かう唯と千絵の後ろ姿の先、廊下の向こうにトンカツをくわえて走る零のシルエットを描き足したんです。

このトンカツをくわえて走る姿は、第一話で唯たちが彼らと遭遇した時の姿ですね。

引用画像奇面組
画像引用元X

↑上がジャンプ掲載バージョンです。


2人の足が向かう先の壁に注目してください。

引用画像奇面組加筆版
画像引用元X

↑こちらが文庫版。


影があるのが分かるでしょうか?



この加筆によって「最終回のこの直後、唯は零と出会い、そこから『3年奇面組』第1話の物語が始まる」ということが明確に示されたわけです。




ファンの皆さんも一安心ですよね…。






2026年リメイクアニメの最終回はどうなる?




ここでは、2026年1月から放送開始された新作アニメについて解説します。




スタッフ・キャストの一新、令和の時代感に沿った奇面組、そして気になる最終回の扱い。

新旧ファンが注目するリメイク版の魅力をご紹介します。




1つずつ見ていきましょう。

2026年1月9日からノイタミナ枠で放送開始

『ハイスクール!奇面組』が、2026年・令和の時代に新たなアニメーションとして製作され、1月9日から放送開始されました。



2026年版アニメ基本情報

項目内容
放送開始2026年1月9日〜
放送枠フジテレビ系「ノイタミナ」
放送時間毎週金曜23時30分〜
監督関和亮(アニメ初監督)
アニメ制作アニメーションスタジオ・セブン




監督には、実写映画『かくかくしかじか』『ベートーヴェン捏造』を手がけた関和亮氏が、アニメーション作品初監督として参加。

Perfumeや星野源、藤井風、VaundyなどのMVも手掛ける多才なクリエイターです。






「令和の時代感に沿った奇面組」がコンセプトで、多様性が叫ばれる今だからこそ、個性を大切にする奇面組のメッセージが響くとされています。





スタッフ・キャスト一新!新生奇面組

1985年版とは完全にスタッフ・キャストを一新しています。



主要キャスト

キャラクター声優(2026年版)声優(1985年版)
一堂零関智一千葉繁
冷越豪武内駿輔玄田哲章
出瀬潔松岡禎丞二又一成
大間仁小林千晃龍田直樹
物星大戸谷菊之介塩沢兼人
河川唯白石晴香高橋美紀
宇留千絵長谷川育美松井菜桜子




特に一堂零役の関智一さんは、知名度やキャリアの点でも古参ファンから文句が出にくい人選。

実際、第1話を見たファンからは「新しい声優さん、みんな合ってた」「旧アニメのイメージにも寄せていて良かった」という好評価が多数。





また、ヒロイン2人が旧作アニメの主題歌『うしろゆびさされ組』をカバーしたイメージMVも公開され、Night Tempoによる現代風アレンジが話題になっています。







令和設定のコンプライアンス問題

令和版ならではの変更点も話題になっています。



令和版の主な変更点

  • クラスが「10組」→「5組」(少子化対策)
  • 未成年の飲酒・喫煙描写を削除
  • 邪子さんのタバコ→ココアシガレットに
  • 伊狩先生の暴力表現がマイルドに
  • 潔のスケベ表現も抑えめ



コンプライアンスなども厳しくなってますから、仕方がない点ではありますね。

ただし、ギャグのテンポやエネルギッシュさは健在です。






気になる最終回の扱いは?夢オチネタにするか?

そして最も気になるのが、新作アニメの最終回です。


旧アニメ版では、事故で頭を強打し変貌した一堂零が奇面組を解散して生真面目組になるという宣言をしますが、「解散しないで」と唯が叫んだ結果、また頭をぶつけて元に戻り「奇面組は不滅です!」と宣言して終わりました。

旧アニメ版の最終回はオリジナルストーリーでしたね。




リメイクの方も、このオリジナル手法をとるか、もしくは文庫本の方の加筆を取り入れた展開にするのではないかと考えられます。


個人的には、せっかくのリメイクなんだから、原作の「ループ構造」を映像でしっかり表現してほしいですね。

夢オチ!?と落としておいてからの零のシルエットから第1話冒頭に繋がる演出とか、めちゃくちゃエモいと思うんですよ。









まとめ

奇面組といえば、今も声優をされている千葉さんが主役で、本当にいい味が出ていました。




ストーリーも良かったために、当時漫画を読んでいた方は夢オチエンドに非常に困惑しただろうと思います。


結果として夢オチではなかったのはよかったですよね…。




リメイク版だとどう描写されるのか?今後に期待です。

ここまでありがとうございました。

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この記事を書いた人
カピたろう

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