リゼロ作中でもかなり複雑な事情のあるアストレア家。
ラインハルトの祖父ヴィルヘルムは白鯨を討伐するためにクルシュのもとにいますが、
父のハインケルはなぜプリシラ陣営にいるのでしょうか?
今回は、5章から登場するハインケルについてまとめていきます!
この記事はネタバレを含みます!注意!
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【リゼロ】ハインケルとは?
プロフィール
本名ハインケル・アストレア。
剣の功績を上げていないためヴィルヘルムやラインハルトのようにヴァンの名前はつかず
ハインケル・アストレアと名乗っています。
ラインハルトの血の繋がった実父であり、髪の色は同じ赤色、目は青い色です。
物語で初登場の際には、かなりくたびれたおっさん風のボロボロの見た目をしています。
これはハインケルが酒浸りの毎日を送っているせいでしょう。
年齢・身長・実力
年齢…39歳
身長…185cm
使う武器は剣、本編で実力を発揮する場面はありませんが弱くはないようです。
自分の両親が『剣鬼』と『剣聖』であったことから、若い頃は追いつこうと努力をしていたこともあってか
功績を立てたことはないものの、実力はそれなりです。
立場・家族構成
ハインケルはアストレア家の現当主です。
そして、近衛騎士団の副団長でもあります。
しかし、ハインケルはアストレア家の運営には何一つ関わっておらず
騎士団の副団長という立場も名誉職。
当主としても騎士としても仕事は全くしていません。
クルシュ陣営にいるヴィルヘルムは実父であり、
その妻テレシアが実母になります。
ハインケルにも妻のルアンナがいますが、ラインハルトが2歳の頃に原因不明の病気に侵され眠ったまま目が覚めない状態となっています。
本編での活躍
ハインケルはリゼロ本編の5章水門都市プリステラにて初登場しました。
プリシラ陣営としてラインハルトやヴィルヘルムとは対立することになっていますが
実力を振るうことはありません。
大罪司教が攻めてきたときはフェルトを人質にとって自分を守るようラインハルトに詰め寄りました…
アストレア家、父・ヴィルヘルムと息子ラインハルトとの関係
父と母に憧れ、息子には優しい愛妻家
ハインケルは元々人の良い好青年。
『剣鬼』ヴィルヘルムと『剣聖』テレシア、英雄として名高い両親に憧れ研鑽を積む真面目な性格でした。
妻のルアンナに一目惚れして政略結婚しラインハルトを設けても家族関係は良好で
ハインケルが歪んでしまう前まではラインハルトのことを深く愛していました。
その仲の良さは、3歳のラインハルトと眠り姫になってしまったルアンナの部屋の床で一緒に眠るほどだったとか。
家族関係が悪化したきっかけは母・テレシアが参加した白鯨戦
ラインハルトが2歳の頃にハインケルの妻ルアンナは眠り続ける病にかかり『眠り姫』になってしまいました。
しかし、ルアンナが眠り姫になってからもハインケルとラインハルトが共に部屋へ見舞いにくるなど仲は良かったのですが
ハインケルはルアンナを目覚めさせるために休む暇なく駆けずり回って尽力していました。
そんな折、白鯨討伐の命が下り
自身の実力やルアンナのことで荷が重いと感じているハインケルはテレシアに不安を打ち明け
それを汲み取ったテレシアがハインケルに推薦され、代わりに討伐に向かうことになります。
眠ったままの妻
ハインケルの妻ルアンナは眠り続ける病にかかり『眠り姫』となっています。
原因不明のこの病に治療法はなく、ハインケルはルアンナを目覚めさせるために
様々な場所へ駆け回っています。
そのため、ルアンナやハインケルの事情についてはかなり多くの人に知られた事実のようです。
両親に及ばない剣の力
ハインケルの実力は騎士として相応のものだそうですが
両親は『剣鬼』と『剣聖』。
幼い頃から高い壁を見せられ、そして憧れてきたハインケルは
次第に自分では及ばない現実に打ちのめされます。
剣聖の加護が自分ではなく息子のラインハルトに
テレシアが白鯨討伐をしている最中、剣聖の加護がラインハルトへと移りました。
そのせいでテレシアは死んだとされ、ハインケルは自分が加護を継げなかったことにショックを受けます。
テレシアが死んだのはラインハルトや白鯨のせいではなく、虚飾の魔女パンドラのせいなのですが…誰もその事実を知りません。
自身の実力不足、眠ったままの妻、そして加護を継げなかったこと…
これらの事が重なり、ハインケルは完璧に歪んでしまいました。
アストレア家ってどうなってるの?
アストレア家の屋敷にはラインハルトが住み、フェルトを見つけてからは
フェルトを主として運営され始めました。
しかし、フェルトいわくアストレア家の状態はひどいもので
少ない文官と使用人で仕事を回していたようです。
アストレア家は剣の『レイド』の子孫として長く続く名家ですし
領地も多くあるはずですが、維持するにはお金もかかりますよね。
家督を継いでいないラインハルトでは出来ないこともあるでしょうし、火の車だったのは間違いありません。
ハインケルがプリシラ陣営にいる理由
龍の血を求めて
ハインケルがプリシラ陣営にいるのは、ルアンナを目覚めさせることができるかもしれない『龍の血』を入手するため。
『龍の血』は王城に保管されているとされ、それは王選に勝ち抜いたものでなければ入手できません。
ハインケルはラインハルトの父親という立場から他の陣営の和を乱すことができる強みがあり、
手を貸す代わりに『龍の血』をくれとプリシラと協力関係を築いたようです。
プリシラに見捨てられないようにと自分が役に立つことを証明するために必死になっています。
嫌われ者であることを自覚。アストレア家に居場所がない?
ハインケルは本編では人を煽り散らかすチンピラみたいな性格をしていますが、自身が嫌われものであることや実力が劣ることを自覚していて
意外と自分のことを冷静に見ています。
ルアンナを目覚めさせるのを使命と考え、それ以外のことに手が回るほど器用ではないと分かっていたのかもしれません。
ハインケルは性根が真っ直ぐだったから不器用に曲がっちゃった、といった感じですね。自分の力不足を自覚している分、アストレア家の人間としての立場は辛かった部分はあったでしょう
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まとめ
ハインケルは作中でなかなかのクズのように見えますが、そういうふうになってしまうだけの辛い事情があるんですね。
ラインハルトの心情があまり分かっていないので、実際どう思っているのかはわかりませんが複雑なのは確かでしょう。
今後仲直りする展開があればとは思いますが…ヴィルヘルムは頑固でハインケルもねじ曲がっちゃってるので想像できませんね。
ここまでありがとうございました。