久しぶりにアニメが放送されることになった王ドロボウJING。
世界観やストーリーの特殊さが人気のこの作品ですが、話題になるのは『絵柄』
今回は、初期からの変化の様子もまとめつつ「今原作を読むならどうしたらいいの?」についても紹介していきます。
王ドロボウJINGって?
大まかな概要
画像引用元ブックオフ
王ドロボウJINGは熊倉裕一先生原作の漫画作品。
1995年から1998年までコミックボンボンにて連載し、ボンボンKCより単行本も7巻まで発刊。
2000年には新装版も登場しています。
7巻以降は月刊マガジンZにて続編『KING OF BANDIT JING』が連載されました。
アニメは2002年から全13話が放送され、2004年には3部構成のOVAも放送されています。
王ドロボウJing ってアニメどこまで有名か知らないけど、子供の頃妹と2人でよく見ていた
— 安涼奈ヶ岳 (@alyona_b_jp) October 31, 2023
懐かしくなって久々に見たら
めっちゃ泣いたわ
懐かしすぎる😭😭😭 pic.twitter.com/K5hck8PNaR
アニメーション制作はスタジオディーン。
色彩と世界観の雰囲気に特徴を持たせるのが得意な会社で、
アニメは本作の独特な世界観やスタジオディーンの作画による儚い絵柄による演出がマッチし、まるで絵画を見ているかのような大変見どころのある作品になっています。
王ドロボウJINGのストーリー・世界観
輝くものは、星さえも。貴きものは、命すら。森羅万象、たちまち盗む、王ドロボウ
作・熊倉裕一『王ドロボウJING』より抜粋
王ドロボウJINGは「輝くものは星さえ盗む」というドロボウ一族の少年の話。
主人公の少年・ジンが、相棒の『言葉を話す鳥』・キールとともに様々な町を巡りながら
目当てのものを盗んで回るというストーリーです。
世界観はファンタジー色の強いものになっていて、
言葉を話す動物や人間とは違った背格好の生き物などは当たり前で
ジンが立ち寄る町によっても住民の生活様式も様々。
ジンは相棒のキールを腕に一体化させ光線を放つ技
『キールロワイヤル』を使って敵と戦うバトル展開も作中で描かれています。
アメリカンな雰囲気のするセリフやジョークの掛け合いなども魅力。
一話ごとに全く違う独立した話になり、その回で登場するヒロイン・通称『ジンガール』も異なります。

複数のお話で構成されたスピード感ある構成と、色彩豊かな世界観が特徴&魅力の作品です
絵柄の変化はどんな感じ?
原作の漫画は初期と後半、そしてアニメの絵もまた違った印象に変化していっています。
○原作漫画1巻
画像引用元gooブログ
1巻時点は1995年。
コミックボンボンが少年向けであることも踏まえて、
子供向けの線や顔のパーツがはっきりした絵柄になっていることがわかりますね。
背景の書き込みは少年向けとは思えないくらい緻密なものになっていますが
こちらは終盤まで変わらず素晴らしいものになっています。
人物の絵柄は徐々に変化していきますが、劇的に変化し始めたのは5巻の
仮面舞踏会の話のあたり。
○原作漫画5巻
画像引用元samekichi.com
ジンの絵柄もそうですがヒロインの絵柄の線が細く絵画的な雰囲気になりました。
少年向けよりも大人っぽい、息をのむような印象のキャラクターへと変化していきます。
○原作漫画6巻
#にわかには信じられない漫画のシーン
— ふぁいぶ@小説・イラスト創作、ゲーム (@faibu_gamer2) May 20, 2018
画力が上がりすぎて小学生向け漫画を逸脱していた王ドロボウJING。わいが性に目覚めた一ページ pic.twitter.com/Sd68ua7PbT
6巻付近ではヒロインの描写もさることながら、ジンの絵柄もアニメで公開されているものとほぼ同じに。
アニメから入った方であれば見慣れた絵柄になりました。
ストーリー的にも青年向けのような落ち着きとシリアスな感じになり、ジンの性格も落ち着いたものになっていきます。
ちなみに7巻で一応完結になっていますが、月刊マガジンZに移行して連載されています。
○月刊マガジンZ移行後
プレゼンさせて…王ドロボウJINGはジンとキールのコンビでずっと続いてる漫画なのだけどドロボウと言いつつ割とバトル系でダークファンタジーのような陰湿さとコミカルな脇役キャラ。毎回変わるヒロイン。読んでいたら引き込まれる世界観が確立された作画すべてが好きになるの…。 pic.twitter.com/UAgP8Wigx3
— あかみ🐡 (@akami999) June 26, 2017
7巻以降、月刊マガジンZに移行してからは絵がまるっきり変わりました。
衣服や背景、特に影などの細かい作りはそのまま(というかより進化して)緻密になり
ジンの絵柄は人物として写実的に。
残念ながら現在は休載されていてマガジンZでも続きは見られないのですが
見るたびに絵柄がすさまじいことになっているので、今後も変化されていくのかなと思います。
原作を読みたくなったらどうすればいい?
王ドロボウJINGは1995年ごろの作品ということもあり、人気はありながらも
古さゆえか書籍はもう増版されていないようです。
そのため、新装版であっても書籍を手に入れるのは難しくなっています。
購入したい場合はKindleなどの電子書籍か、中古ということになりますね。
コミックレンタルでも本がない場合が多く、なかなか難しいようです。
まとめ
私は王ドロボウJINGはアニメから入った口ですが、初めて見たときはそりゃあもう…のめりこみましたね。
世界観が特殊で魅力的でしたし、ジンはかっこいいし、キールとの小粋な掛け合いが面白いし…。
アニメの方はOP・ED・BGMも素晴らしくて今でも頭に残っています。
ドロボウというだけあって、当時心を奪われた人は多かったんじゃないでしょうか(笑)
なかなかアニメ放送される機会の少ない神作品なので、原作を読みたい方&もう一度触れたい方はぜひ読んでみてください。
ここまでありがとうございました。
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