2025年1月、人気作品「ワンパンマン」で前代未聞の大規模書き直しが実施されたのはご存じですか?
なんと約1年分の連載内容が一夜にして消去され、物語が大幅に巻き戻されるという異例の事態が発生しました。
今回は、この「ワンパンマン書き直し騒動」について、以下の事項に触れていきます!
「なぜこのような事態が起きたのか」
「どの部分が変更されたのか」
「ファンの反応はどうだったのか」
ぜひ見てくださいね!
ワンパンマンとは?村田版と原作の違い
画像引用元Amazon.com
ワンパンマンの基本情報
まず、今回の騒動を理解するために、ワンパンマンという作品について整理しておきましょう。
基本的な情報をご紹介します。
ワンパンマン基本情報
- 原作者:ONE
- 作画:村田雄介
- 掲載誌:となりのヤングジャンプ(ウェブ連載)
- 連載開始:2012年6月
- ジャンル:ヒーロー・アクション・コメディ
- 主人公:サイタマ(ワンパンで敵を倒すヒーロー)
この情報からも分かる通り、ワンパンマンは長期連載作品として多くの読者に愛されています。
特にウェブ連載という形式が、今回の騒動の背景にも関係しているのです。
画像引用元https://togetter.com/li/2500562
アニメの作画は通称「村田版」と呼ばれる方で制作されており、知名度が高いのもこちらになります。
一方の原作・ONE版はシュールなギャグテイスト感が良い作画となっていますね。
画像引用元X
もともと漫画家のONEさんが個人でウェブサイトにアップしていた作品であるため、
こちらは不定期の更新でラフ画っぽい感じの内容になっています。

ONEさんのファンだった村田さんがお話を持ち掛けたことがきっかけで村田版が誕生したとのことです!
ONE版(原作)と村田版(リメイク)の違い
ワンパンマンには2つのバージョンが存在することを知っておく必要があります。
それぞれの特徴を詳しく見てみましょう。
| 項目 | ONE版(原作) | 村田版(リメイク) |
|---|---|---|
| 作画 | ONE(シンプルな画風) | 村田雄介(超高画質) |
| ストーリー | 原案・基本プロット | 原作を基に拡張・修正 |
| 更新頻度 | 不定期 | 基本的に隔週 |
| 修正頻度 | ほとんどなし | 頻繁に発生 |
村田版の特徴と修正文化
村田版ワンパンマンには独特の「修正文化」があります。
以下がその主な特徴です。
- 頻繁な修正:公開後でも画やストーリーを修正
- クオリティ追求:より良い作品を目指して何度でも手直し
- ウェブ連載の利点:紙媒体と違い修正が容易
- 読者への配慮:修正前のバージョンも番外編で公開
このような背景があることで、今回の大規模修正も「いつものこと」と捉える読者もいれば、「さすがに今回は度が過ぎる」と感じる読者もいるのです。
まさに愛と憎しみは紙一重、いや修正一重といったところでしょうか。
過去の主要な書き直し事例
実は今回が初めてではありません。
これまでにも数多くの書き直しが行われています。
主要な事例をまとめました。(抜け漏れがあるかもしれません💦)
過去の主要な書き直し一覧
- ボロス戦:戦闘シーンの大幅な加筆修正
- フブキ vs サイコス:バトル展開の見直し
- 怪人協会編:複数回にわたる部分修正
- ガロウ編:キャラクターの行動パターン変更
- サイタマ vs ガロウ:最終決戦の演出修正
- サイタマvsオロチ
これらの修正により、作品のクオリティは確実に向上していますが、読者にとっては「また変わった」という印象が強くなってしまいます。
修正に次ぐ修正で、もはやファンにとってはご愛嬌かもしれませんね。
しかし、ONE版とは違い、村田版はオリジナルの展開やキャラが含まれるため、内容が充実しています。
修正と言っても、決して悪い方面田はないのが魅力ですね。
2025年1月の大規模書き直しの全貌
画像引用元https://www.menuguildsystem.com/wp-content/uploads/2024/03/onepunchman240.jpg
何が起きたのか?削除された内容
2025年1月23日、ワンパンマン読者に衝撃が走りました。
詳細な削除内容をご紹介します。
削除された内容の詳細
- 削除範囲:240話から256話まで(計17話分)
- 削除期間:約1年分の連載内容
- 主な内容:「里の忍者篇」の大部分
- キャラクター:フラッシュとブラストの共闘展開
- ストーリー:忍者の里での戦闘シーン多数
これにより、多くの読者が「昨日まで読んでいた続きがない」という混乱状態に陥りました。
まるでタイムマシンで過去に戻されたような感覚だったでしょう。
240話が3パターン存在する異常事態
さらに混乱を極めたのが、240話の扱いでした。
なんと同じ話数で3つの異なるバージョンが存在するという前代未聞の事態が発生したのです。
| バージョン | 公開時期 | 内容 |
|---|---|---|
| 初回版 | 2024年初頭 | オリジナルの240話 |
| 修正版 | 2024年中盤 | 一部修正された240話 |
| 最新版 | 2025年1月 | 大幅に書き直された240話 |
これには多くのファンが混乱し、SNSではいろいろと不満をつぶやく方も多かったようです。
「里の忍者篇」リセットの詳細
今回の書き直しで最も大きな影響を受けたのが「里の忍者篇」です。
一年間連載してきた里の忍者編が大幅な修正により一夜で消えました。
そして、修正を加え、また新たに里の忍者編の最初からやり直す事態となったのです。
熱心に追いかけていた読者ほど大きなショックを受けることになりました。
しかし、以前よりも良くなったと肯定的なファンも多いようです。
ワンパンマン、加筆修正ばっかりで「最新話更新」と言われても毎回「ん?この話読んだことあるような…」って混乱するから、加筆修正と最新話更新は分けて欲しいし、なんならまずは話の更新をして欲しい。
— Novtel (@Recaldent_Nov) April 18, 2024
もう話の流れがこんがらがってるって、忍者の里あと何回加筆修正されるの
忍者のように静かに消えてしまった1年分の物語、まさに忍法・記憶消去の術・・・なんてね。
番外編への移行と読者の混乱
削除された内容は完全に消失したわけではありません。
制作側の配慮により、特別な対応が取られました。
削除内容の対応方法
- 番外編化:削除された話は番外編として保存
- アクセス方法:専用リンクから閲覧可能
- 区別表示:「修正前バージョン」として明記
- 比較可能:新旧両方を読み比べできる
しかし、この対応方法も読者にとっては分かりにくく、「どれが正式な続きなのか分からない」という声が多数上がりました。
親切心から生まれた混乱、これもまた現代の情報社会ならではの皮肉な現象かもしれません。
書き直しが生まれる背景と制作側の意図
画像引用元https://asset.watch.impress.co.jp/img/gmw/docs/1558/268/one_l.jpg
村田雄介の完璧主義とクリエイター魂
今回の大規模書き直しの背景には、村田雄介先生の作品に対する情熱があります。
村田先生は過去のインタビューで「ウェブ連載の強みは修正できること」と述べていました。
また、いい作品のためなら修正はいとわないといった発言もされているとのことです。
この発言からも分かるように、修正は決してネガティブな理由ではないのです。
ただし、読者にとってはその情熱が時として重荷になってしまうのも事実ですね。
ONEとの共同作業における課題
ワンパンマンは原作者のONEと作画の村田雄介による共同制作です。
この体制特有の課題も書き直しの要因となっています。
二人のクリエイターが関わることで作品の質は向上しますが、同時に調整の必要性も増加します。
原作と村田版での整合性をどう取らせるか、その点が特に書き直しの理由になっていると考えられます。
ウェブ連載のメリットとデメリット
今回の騒動を理解するには、ウェブ連載という媒体の特性を知る必要があります。
その特徴をまとめました。
| 項目 | メリット | デメリット |
|---|---|---|
| 修正 | いつでも可能 | 頻繁すぎると混乱 |
| 更新 | リアルタイム配信 | 読者の期待管理が困難 |
| 反応 | 即座にフィードバック | 批判も直接的 |
| 制作 | 自由度が高い | 責任も重い |
ウェブ連載はスピード感早く更新や修正が可能で、読者からの反応も早いです。
しかし、その分反応がお互いに届きやすく、自由度が高いわりにやりづらいという緊張感のあるものと言えるでしょう。
ファンからの反応と制作側の対応
今回の書き直しに対するファンの反応は大きく二分されました。
主な意見をカテゴリー別にまとめてみます。
肯定的な反応(「神改変」派)
- 「より良い作品になる」
- 「村田先生の判断を信じる」
- 「完成品を考えれば正解」
- 「新しい展開が楽しみ」
一方で、否定的な意見も多数寄せられました。
否定的な反応(「改悪」派)
- 「1年分の時間を返して」
- 「どれが正しい話か分からない」
- 「消された話にも愛着があった」
- 「また修正されるのでは」
制作側もこれらの反応を受けて、今後はより慎重な判断をしていくと思われます。
ファンの気持ちは漫画への評価に関わりますからね。
まとめ
ワンパンマンの村田版は特に、素晴らしい高画質と構図が評判の漫画になっています。
しかし、その修正が度々行われることで、ファンの間には不安や困惑もあるようですね。
私も久しぶりに見たら見たことないページがあって「ん?」と不思議に思ったこともありましたが、完成度的に文句はないので、今後も楽しみです。
ここまでありがとうございました。






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