2024年『サイレントヒルf』の映像が公開されると、ゲーマーの間で一斉に「ヤーナムステップだ!」という声が上がりました。
普通の女子高生が化け物から逃げるシーンで、まるでブラッドボーンの狩人のような華麗なステップを披露していたからです。
ヤーナムステップとは?⇒ゲーム『Bloodborne(ブラッドボーン)』の独特の回避動作。
しかし、具体的にどんな行動のことを「ヤーナムステップ」というのか答えられない方は多いです。
ブラッドボーンをプレイ済みの方も、サイレントヒルfで初めて知った方も、この記事を読めばヤーナムステップの全てが分かります!
さあ、古都ヤーナムの夜に飛び込みましょう。
ヤーナムステップとは?ブラッドボーンにおける特徴的な回避行動
ヤーナムステップは、『Bloodborne』における最も象徴的なアクションの一つです。
ブラッドボーンをプレイした狩人なら、この素早く鋭い回避動作を何百回、何千回と繰り返したことでしょう。
しかし「ヤーナムステップ」という呼び名の由来や、正確な性能を説明できる人は意外と少ないかもしれません。
名前の由来と「ヤーナム市街」との関係
この罵倒がブラッドボーンを象徴している
— ちり (@farleave) September 4, 2025
ヤーナム野郎つまりヤーナムはそういうところ pic.twitter.com/6G4E05ZPxI
「ヤーナムステップ」という呼び名は、ゲーム内での正式名称ではありません。
実はこれ、プレイヤーコミュニティが生んだ俗称なんです。
ゲームの舞台である「古都ヤーナム」、特に最初のエリア「ヤーナム市街」で、この素早いステップ回避を駆使して獣たちと戦うことから、自然とこの名前が定着しました。
作中では主人公が「ヤーナム野郎!」と罵られるシーンがあり、そこから「ヤーナムの狩人が踏むステップ」という意味合いで広まったとも言われています。
ちなみに正式には「クイックステップ」というのが公式の操作説明における呼び方です。
でも正直、「ヤーナムステップ」の方が圧倒的に通じますよね。
具体的にどんな動きのことかというと、機敏な動き、回避行動そのものを指すこともありますが、基本的には「素早い横移動」がヤ―ナムステップと呼ばれている印象です(人によって様々です)。
ゲーマー同士で「あ、ヤーナムステップだ」と言えば、それだけで通じる共通言語になっているんです。
ローリングとの違いは?ダークソウルとの比較
ヤーナムステップを語る上で外せないのが、ダークソウルシリーズとの比較です。
ダークソウルでは回避といえば「ローリング」が基本でした。
しかしブラッドボーンでは、敵をロックオンしている状態で回避ボタンを押すと、ローリングではなく「ステップ」に変化するんです。
ダークソウルとブラッドボーンの回避比較
| 要素 | ダークソウル(ローリング) | ブラッドボーン(ヤーナムステップ) |
|---|---|---|
| 動作の特徴 | 大振りで距離を稼ぐ | 素早く鋭い動きで微調整 |
| 移動距離 | 長い | 短い |
| 発生速度 | やや遅い | 非常に速い |
| 無敵時間 | 約13フレーム | 約11フレーム |
| 戦闘スタイル | 守備的・慎重 | 攻撃的・アグレッシブ |
この表を見て分かる通り、ヤーナムステップはローリングよりも素早く、距離は短めです。
無敵時間も若干短いため、ダークソウルから移行してきたプレイヤーは「回避の感覚が違う!」と戸惑うことが多いそうです。
でもこれこそが、ブラッドボーンが目指した「攻めの戦闘」を実現するための重要な設計なんです。
ローリングのように大きく距離を取るのではなく、ステップで敵の攻撃をギリギリで避けて即座に反撃する…この緊張感こそがブラッドボーンの醍醐味です!
クイックステップの正式な操作方法
念のため、ヤーナムステップの正式な操作方法も確認しておきましょう。
基本操作
- 敵をロックオン中に×ボタン+方向キー:ステップ(ヤーナムステップ)
- 敵をロックオンせずに×ボタン+方向キー:ローリング
- ダッシュ中に×ボタン:ダッシュローリング
つまり、ロックオンしているかどうかで動作が変わるんです。
ブラッドボーンの戦闘では基本的に敵をロックオンして戦うことが多いため、必然的にヤーナムステップを多用することになります。
ちなみに、ロックオンなしでもステップしたい場合は、方向キーをニュートラル(入力しない)状態で×ボタンを押すと、その場でバックステップできます。
ヤーナムステップの性能と戦闘への影響
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ヤーナムステップは単なる「避ける手段」ではありません。
その性能と、ブラッドボーン独自のシステムとの組み合わせが、狩人たちの戦闘スタイル全体を大きく変えているとのこと。
ここからは、ヤーナムステップがどのように戦闘に影響を与えているのか、具体的に見ていきましょう。
無敵時間とリゲインシステムの相性
ヤーナムステップには、発生直後に無敵時間が存在します。
具体的には約11フレーム(約0.18秒)の無敵判定があるとのことで、この瞬間は敵の攻撃が完全に無効化されます。
モンハンプレイヤーなら「回避性能」のような概念と言えば分かりやすいでしょうか。
そしてこの無敵時間が、ブラッドボーン最大の特徴であるリゲインシステムと完璧にマッチしているんです。
リゲインシステムとは
- 敵の攻撃を受けてHPが減った際、HPバーにオレンジ色のゲージが表示される
- このオレンジ部分は一定時間内に敵を攻撃すると回復できる
- つまり「被弾したらすぐ攻撃して取り返す」というシステム
ヤーナムステップの無敵時間で敵の攻撃を避け、即座に反撃してリゲインでHPを回復――この流れが、ブラッドボーンの「攻めの戦闘」を成立させているわけです。
ダークソウルのように盾で守ってじっくり戦うのではなく、被弾してもすぐ攻撃して回復するという、まさに「狩人らしい戦い方」が求められます。
攻め重視のゲームデザインに与える役割
ブラッドボーンの戦闘は、従来のフロムゲーとは一線を画す「攻め重視」の設計になっています。
その中心にあるのが、ヤーナムステップとリゲインシステムの組み合わせです。
ブラッドボーンが攻めを強制する仕組み
- 盾がほとんど実用的ではない(物理カット率が低い)
- リゲインシステムで攻撃しないとHPが回復できない
- ヤーナムステップの移動距離が短く、敵との距離を保ちにくい
- スタミナ回復が速く、連続攻撃がしやすい
これらの要素が組み合わさることで、プレイヤーは自然と「避ける→即攻撃→また避ける→即攻撃」という攻撃的なリズムを刻むようになります。
ダークソウルでは「慎重に立ち回る」ことが正解だったのに対し、ブラッドボーンでは「積極的に攻める」ことが正解になっているんです。
この大胆な方向転換こそが、ブラッドボーンを唯一無二の作品にしている最大の要因でしょう。
守りに徹すると逆に不利になるという緊張感が、プレイヤーに「狩人としての覚悟」を強く意識させるんですよね。
獣を狩る者は、獣以上に獣らしく戦わなければならない。それがヤーナムの夜なのです!
他シリーズとの違いから見るブラッドボーン独自の魅力
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ブラッドボーンの魅力を深く理解するには、他のフロムソフトウェア作品との違いを知ることが重要です。
特にダークソウルシリーズとの比較は、ヤーナムステップの存在意義をより鮮明に浮かび上がらせます。
ここでは、両シリーズの戦闘哲学の違いを掘り下げていきましょう。
ダクソの「盾プレイ」とブラボの「攻め回避」
ダークソウルシリーズの戦闘は、盾による防御が基本戦術の一つでした。
大盾を構えれば敵の攻撃をほぼ完全に防げるため、「盾で受ける→スタミナ回復→反撃」という安全なサイクルが成立していたんです。
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一方、ブラッドボーンには実用的な盾がほとんどありません。
唯一入手できる「木の盾」も物理カット率が低く、アイテム説明文には「左手は銃こそが狩人の証である」と書かれている始末。
つまり、ゲーム側が明確に「盾に頼るな、攻めろ」というメッセージを発しているわけです。
ダークソウル vs ブラッドボーン:戦闘哲学の違い
| 要素 | ダークソウル | ブラッドボーン |
|---|---|---|
| 防御手段 | 盾による完全防御 | 回避のみ(盾は非推奨) |
| 基本戦術 | 防御→反撃 | 回避→即攻撃→リゲイン |
| 戦闘リズム | 慎重で重厚 | スピーディでアグレッシブ |
| プレイヤーの役割 | 不死の戦士 | 獣を狩る狩人 |
この対比を見ると、ヤーナムステップがいかに「攻め回避」のために最適化されたアクションなのかが分かりますよね。
ローリングのように大きく距離を取るのではなく、ステップで敵の懐に潜り込んで攻撃する…。
この戦闘スタイルの違いこそが、ブラッドボーンをダークソウルとは全く別の体験にしているのでしょう。
装備重量の概念がないことの意味
実は、ブラッドボーンにはダークソウルにあった「装備重量」の概念がありません。
ダークソウルでは、重い装備をすると回避が「どっしりローリング」になり、軽装なら「軽快ローリング」になるという仕組みでした。
しかしブラッドボーンでは、どんな装備をしていても回避性能は変わらず、常に同じヤーナムステップが使えます。
これは何を意味するかというと、「防御力を気にせず、好きな見た目の装備を選べる」ということ。
ファッションを楽しみながら、常に最高のパフォーマンスで戦える――これもブラッドボーンの魅力の一つです。
狩人装束でも、古い狩人装束でも、はたまた貴族の服でも、ヤーナムステップの性能は変わりません。
見た目で選んでも戦闘に支障がない。これって地味に革命的だと思いませんか?
ロールプレイを楽しみながら、最高の戦闘体験もできる――ブラッドボーンはそんな贅沢なゲームなんです!
ヤーナムステップが他のゲームに与えた影響
ヤーナムステップの影響は、ブラッドボーンの枠を超えて広がっています。
特にホラーゲームやアクションゲームにおいて、その独特のスピード感とキレのある動きは、一種のスタンダードとなりつつあります。
ここからは、ヤーナムステップがゲーム業界やゲーマー文化に与えた影響を見ていきましょう。
サイレントヒルfや他ホラーゲームでの類似演出
2024年に公開された『サイレントヒルf』のゲームプレイ映像は、ゲーマーの間で大きな話題となりました。
なぜなら、主人公の女子高生・深水雛子が化け物から逃げる際、まるでブラッドボーンの狩人のような華麗なステップ回避を披露していたからです。
YouTubeやTwitterでは「ヤーナムステップを使いこなすJK」「これブラッドボーンの続編では?」といったコメントが殺到。
なんという華麗なヤーナムステップ!サイレントヒルf、ブラッドボーン好きとしては買うべきか… https://t.co/z0Gmd0EwiU
— ひろ (@ugwhiro) September 23, 2025
本来はホラーゲームなのに、その動きの鋭さから「最強の女子高生」「ヤーナムから来た女子高生」とネタにされる事態になりました。
この現象が示しているのは、ヤーナムステップがいかに強烈な印象をゲーマーに残したかということ。
さらには、ゲームの基準が高度化していることの証明でもある気がします(実際、最近のホラゲー難しいって感じますよね)。
ゲーマー文化における「代名詞化」
ヤーナムステップは今や、単なるゲーム内アクションを超えて、ゲーマー文化における一種の「代名詞」となっています。
SNSや掲示板で、素早い回避動作を見かけると「ヤーナムステップだ」と即座にネタにされるのが定番になりました。
例えば、全く関係ない映画やアニメのキャラクターが素早く動いた時でも「今のヤーナムステップでしょ」とコメントされることがあります。
この現象は、マリオの「ジャンプ」や、ダークソウルの「ローリング」と同じレベルで、ゲーム史に刻まれた動作になっていることを示しています。
おはようございます
— カジ( ロ_ロ)ゞ (@kaJi_kaJi_0078) October 14, 2025
ワイルズ
セクレトのヤーナムステップ
(ブラッドボーン)
これはなかなか…🤓#モンスターハンターワイルズ pic.twitter.com/zgVDXPKzwN
つまり、ヤーナムステップは「ブラッドボーンを象徴するアイコン」であり、同時に「フロムゲーを愛するゲーマーの共通記憶」でもあるわけです。
こういった文化的影響力も含めて、ヤーナムステップは間違いなくゲーム史に残る偉大な発明だと言えるでしょう!
ヤーナムステップを使いこなすためのコツ
ゴースの遺子の飛び込み攻撃は
— 熊鷹 (@KoJ_Pooh) July 31, 2022
ヤーナムステップ狩りなので
歩けば潜れます。#ブラッドボーン #Bloodborne pic.twitter.com/KcgdtEMR7Y
さて、ここまでヤーナムステップの背景や影響を見てきましたが、実際にプレイする上でのコツも知りたいですよね。
ここからは、初心者が陥りやすいミスと、上級者が実践しているテクニックを具体的に紹介していきます。
これを読めば、あなたもヤーナム市街を華麗に駆け抜ける狩人になれるはずです!
初心者がミスるポイントと対策
ブラッドボーンを始めたばかりの狩人が、ヤーナムステップで苦戦するのは珍しくありません。
特に、ダークソウルシリーズ経験者ほど、ローリングとの違いに戸惑う傾向があります。
ここでは、初心者に多い失敗パターンと、狩人たちの意見をもとに対策をまとめてみました。
初心者にありがちなヤーナムステップの失敗例
| 失敗パターン | 原因 | 改善策 |
|---|---|---|
| 早すぎる回避で被弾 | 敵の攻撃が来る前にステップしてしまう | 敵の攻撃が届く直前に入力する |
| 連打でスタミナ切れ | パニックになって無駄にステップを連発 | 冷静に必要最小限の回避に抑える |
| 距離が離せない | ステップの移動距離がローリングより短い | バックステップやダッシュローリングを併用 |
| 攻撃より回避重視 | 避けることばかり考えている | 回避後は必ず反撃を意識する |
特に重要なのが、タイミングとのこと。
ヤーナムステップの無敵時間は発生直後の約11フレーム(約0.18秒)。
これはダークソウルのローリングよりわずかに短いため、敵の攻撃が当たる瞬間に合わせてステップを踏む必要があります。
早すぎても遅すぎてもダメ。
この「ギリギリのタイミング」を掴むことが、ブラッドボーン上達の第一歩だそうです。
練習方法としては、最初のエリアに出てくる「村人」相手に、何度も回避のタイミングを試すのがおすすめ。
攻撃パターンがシンプルなので、無敵時間の感覚を掴みやすいですよ!
ボス戦での実践的なステップ運用
lv4攻略の鬼門ヤーナムの影クリア。
— マテ茶 (@dicasutisu) March 13, 2018
残り一体になればヤーナムステップしたら殴るで倒せるのが救い
#ブラッドボーンhttps://t.co/G5YlFjpdnN pic.twitter.com/py60f2Yev3
ボス戦では、雑魚敵とは異なるステップの使い方が求められます。
ここでは、代表的なボスを例に、実戦的なステップ運用を紹介しましょう。
ガスコイン神父戦
- 第一形態:前ステップで背後に回り込み、溜めR2→内臓攻撃
- 第二形態:横ステップで攻撃を避けつつ側面を攻撃
- 第三形態(獣化後):バックステップで距離を取り、攻撃後の隙を狙う
ヤーナムの影戦
- 3体同時に相手にするため、位置取りが重要
- ステップで敵を一列に並べるように誘導
- 1体ずつ確実に処理していく
白痴の蜘蛛、ロマ戦
- 小蜘蛛の攻撃は前ステップで避けられる
- ロマ本体への攻撃後、即座にステップで離脱
- 落下攻撃の予兆を見たらすぐにステップで避ける
ボス戦では、敵の攻撃パターンを覚えることと、適切なステップ方向を選ぶことが勝利への鍵です。
最初は難しく感じても、何度も挑戦するうちに、自然と最適な回避方向が体に染み込んでいくでしょう。
数多の狩人たちが心折れた場面も、ステップを使いこなせば攻略の糸口が見えてくる…とかんなんとか。
まとめ
ここまで、ヤーナムステップについて徹底的に解説してきました。
私もヤ―ナムステップは知っていましたが、どんなステップかは具体的に答えられず…
調べてみても、意外とはっきり知っている人って少ないようなんですよね。
なので、今回の記事はそんな人に届けばいいなぁと思って、ファンの方に失礼のないように…調べつつ書きました!(もしかしたら「違うよ!」って部分もあるかもしれないので、その時は教えてください///)
皆さんもぜひ極めてくださいね!
ここまでありがとうございました。




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