アニメ化が決まった『薬屋のひとりごと』
漫画が気になって書店に行ったら2種類あってびっくり!なんて方もいるでしょう。
今回は、薬屋のひとりごとはなぜ2種類あるのか?2つの違いは?どっちが面白いのかなどを解説していきます!
ぜひ本を購入するときの参考にしてくださいね。
『薬屋のひとりごと』は漫画が2種類ある!?
『#薬屋のひとりごと』2023年TVアニメ放送決定!
— 『薬屋のひとりごと』公式 (@kusuriya_PR) February 16, 2023
ティザービジュアル&プロジェクトPV公開!
中世の東洋を舞台に「毒見役」の少女が宮中で起こる難事件を次々に解決する、シリーズ累計2100万部突破の大人気後宮謎解きエンタテインメント待望のアニメ化!#猫猫 役:#悠木碧https://t.co/wLmFxd8NOI pic.twitter.com/mYNyhnhqUQ
さて、なろう発の大人気小説のコミカライズを果たした『薬屋のひとりごと』。
このたびアニメ化も決まりファンの期待が高まっています。
そんな『薬屋のひとりごと』ですが、実は漫画が2種類あります。
同じタイトルの別作品ということはなく、2つとも原作者が同一の同じ作品です。
書店に行ったら同じ作品なのに2種類もあって混乱した…なんて方もいるかもしれませんね。
ここからは、2つの違い・なぜ2つあるのか・どっちが面白いかの3つを解説していきます。
2つの違いは?
薬屋のひとりごとの漫画の違いは3つです。
掲載誌、出版社、作画
まずねこクラゲさんが描いている方は出版社がスクウェア・エニックス。
メイプルストーリー出身の神絵師ねこクラゲ先生の薬屋のひとりごと8巻でたけどみんな買った? pic.twitter.com/DVpZJoaMRM
— asa🏴☠️ (@asagakurune) May 25, 2021
掲載誌は月刊ビッグガンガンです。
次に倉田三ノ路さんが描いている方は出版社が小学館。
薬屋のひとりごと本当におもしろい!
— m a r i ❥ (@sa_maary) December 7, 2020
試しに読んでただけやのに、続きが気になりすぎて…お金にものを言わせてまとめ買いしてました🤣
ちなみに絵もストーリー展開も倉田先生の方が好きです。 pic.twitter.com/2rUEKGErlH
掲載誌はサンデーGXです。
原作が同じなので物語に変わりはありません。
なのでどちらを選んでも一応(※後述します)は同じお話を楽しめます。
ちなみに2023年5月現在は以下の巻まで販売中です。
掲載誌ビッグガンガン・作画ねこクラゲ『薬屋のひとりごと』11巻
掲載誌サンデーGX・作画倉田三ノ路『薬屋のひとりごと~猫猫の後宮謎解き手帳~』16巻
サンデーGXの方が巻数が多いんですね~。
なぜ漫画が2つもあるの?
なぜ2つも同じ作品の漫画があるのか、という疑問の答えはありませんでした。
公式サイトにも記載なしです。(見逃してなければですが汗)
そのためここからは個人的な考察になりますが、漫画が2種類になった理由を2つ考えました。
①コミカライズのタイミングが被った。
②読者を増やすため。
①コミカライズのタイミングが被った、というのは
掲載誌、出版社が別々のタイミングでコミカライズのオファーを出したと考えにくいためです。
もし先にコミカライズした方が人気が出たら、後から出た方は人気や売り上げが見込めないですからね。
『薬屋のひとりごと』はWeb小説投稿サイトの”小説家になろう”発の人気小説でしたから、2つの会社が同時に目をつけるのも十分ありえます。
コミカライズのタイミングが被ってしまったから、結果として2種類になってしまったのではないでしょうか。
もう一つ②読者を増やすため、についてですが
そもそも掲載誌のビッグガンガンとサンデーGXは読者の年齢層が違います。
ビッグガンガン 20代~30代(青年~大人)
サンデーGX 10代~20代(少年)
だいたいこのくらいの年齢層ではないかと思います。
年齢層の違う掲載誌2つで連載すれば、様々な年齢の読者に読んでもらうことが出来ますよね。
それに、コミカライズの際にアニメ化やグッズ化などを考えていたなら知名度が上がるようにしたいはずです。
より多くの人に読んでもらうことで売り上げや人気を獲得するために2つになった、というのが2つめの考察です。
ちなみに、『薬屋のひとりごと』以外にも漫画が2種類の作品はあります。例えば『異世界食堂』『小悪魔教師サイコ』などですね。
どっちが面白いの?物語に違いはある?
2つの漫画にはそれぞれ違った特徴がありますから、どっちが面白いと感じるかは人によります。
例えば掲載誌ビッグガンガン・作画ねこクラゲの方の特徴は3つ。
・絵が綺麗、つやっぽい
・主人公である猫猫が中心になっていて心情描写が細かい
・謎解きの解説の描写が丁寧に描かれていて分かりやすい
ただ実際に読んで気になったのは主人公の猫猫の作画がとても幼いということです。
薬屋のひとりごとは恋愛要素も含むため、主人公の絵柄が可愛すぎるのは読む人を選ぶかもしれません。
猫猫の心の中がしっかり描写されているので分かりやすいのですが、丁寧に描いているので物語の進みが遅く感じられます。
ただ喜怒哀楽の表情がはっきりしているので思わず「クスッ」と笑える場面もあるのが良かったです。
全体的に見れば絵が本当につやっぽくて美しく、謎解きの解説が文だけでなく漫画のコマの中に丁寧に描かれているので読んでいて苦に感じません。
掲載誌サンデーGX、作画倉田三ノ路の方の特徴は以下の3つ。
・性的な描写が控えめ
・主人公の猫猫だけでなく、他の登場人物の動きや表情がはっきりしている
・物語の流れがスムーズ
掲載誌の読者の年齢層が若いからか『薬屋のひとりごと』に出てくる花街や宦官などの性的な描写は控えめなようです。
2つの漫画はどちらも原作と物語の違いはありませんが、サンデーGXの方がこういった描写が抑えてあると感じました。
とはいえ、必要な部分は省いていないので内容は損なわれていません。
主人公の猫猫だけでなく、周りの登場人物の表情がはっきりしていて話し言葉でもそれがわかる描写になっています。場面ごとに色んな人物の存在が際立つので読んでいて飽きないです。
心情描写が抑えめになっている分、物語が詰まらずにサクサク進むので読みやすいです。
どっちが面白いかは人それぞれですが、あえてオススメを挙げるなら
物語に集中したいならサンデーGX版、絵に集中したいならビッグガンガン版が面白いでしょう。
物語をもらさず楽しみたい!原作の小説もオススメ
『薬屋のひとりごと』の原作は小説です。
もし物語を余すことなく楽しみたいなら、ぜひ小説を読んでみてください。
アニメを観る前の予習にもなります!
まとめ
薬屋のひとりごとはコミカライズされてからアニメ化までが早かったですね。
今からアニメの内容を予習するならぜひ漫画を読んでほしいです。
ここまでありがとうございました。