金曜ロードショーでもおなじみのジブリ『ハウルの動く城』
なにかと意味深な描写が多く考察もたくさんされていますが
中でも私が気になったのは「最後にソフィーの髪の色が戻らないのってなんで?」ということ。
ラストで呪いは解けたんじゃないのか…?
そもそも呪いって何だったんだ…?
今回はハウルの動く城のラストについて、ソフィーの髪の色が戻らない理由や呪いについてまとめていきます。
ハウルの動く城
あらすじ
スタジオジブリが制作した作品『ハウルの動く城』
あらすじは以下の通り↓↓
魔法と科学が存在するとある世界のとある国。
父親の遺した小さな帽子屋で帽子を作るお針子として働くソフィー。
ある日のお出かけでハウルと出会ったことがきっかけで荒れ地の魔女に目を付けられ呪いをかけられてしまう。
帽子屋にいられなくなったソフィーは家を出てさまよっていると
ひとりでに動く”案山子のカブ”と出会う。
そんなカブに連れられたどり着いたのは『ハウルの動く城』だったーー。
国同士の戦争が始まろうかという時代の中で、魔法使いハウルと出会い恋をすることで
自分のコンプレックスも困難も乗り越える…そんなストーリーですね。
【どんな呪い?】ソフィーの髪の色が戻らない理由
ソフィーがかけられたのは「自分の評価通りの姿になってしまう呪い」
老婆になる呪い…ではない!原作でわかる詳細
ハウルの動く城の序盤、帽子屋に来た荒れ地の魔女によって呪いをかけられたソフィー。
呪いの詳細は知らされず、ソフィーも話せないので「どんな呪いか?」は正直わかりにくいですよね。
ただ、ソフィーが90歳のおばあちゃんになってしまったことから
アニメを見た人は『老婆になる呪い』だと考えるはず。
しかし、原作であるダイアナ・ウィン・ジョーンズの『魔法使いハウルと火の悪魔』では
ソフィーのかけられた呪いは「自己評価通りの姿になってしまう呪い」と描かれているとのこと。
その呪いでなぜ老婆になるのかというと
ソフィーは自分の家族たちと比較して地味な自分にコンプレックスを持っていたためです。
ソフィーは自分のことを「地味で美しくない…地味でダサく派手な服も合わない」と
普段から老婆のような考え方をしていたので呪いによって老婆の姿になったとされています。
でもソフィーは自分に自信がないだけで傍から見れば美人。実際、アニメの序盤でも兵隊にナンパされていますよね。
【髪の色が戻らない理由】白髪のままなのはなぜ?
ソフィーの呪いは解けていない?
ソフィーに呪いをかけた荒れ地の魔女自身も
嘘かどうか不明ですが「解き方はわからない」としていましたね。
しかし、原作によるとソフィーの呪いはハウルと会ったときに解かれたとのこと。
ならなぜソフィーは老婆の姿だったのか?
原作の内容になるのですが実は「自覚がないけどソフィーも魔女だったから」。
ソフィーは言霊の魔法という『言葉で魔法をかける』能力を持っています。
ソフィーは自身の容姿にコンプレックスを抱えていましたが、呪いで老婆になったことで
同じ年頃の美しい少女たちや華やかな家族と比べて気に病む必要がなくなりました。
そのため、ハウルと出会い呪いが解けても
自覚がないまま「地味でダサい自分に戻りたくない」と自信に魔法をかけていたとされています。
そのため「ソフィー自身が容姿に気を取られない時」と「眠っている間」は元の姿に戻っていましたね。
ちなみに、ラストでカブの呪いが解けたのもソフィーが魔女だったため。
結論として、白髪の理由は語られていませんが
原作で呪いが解かれているなら、荒れ地の魔女の呪いの影響である可能性はなさそうです。
老婆のままでいたかったソフィー自身の魔法の影響ではないかと考えられます。
ハウルに「星の光の色」といわれたから?
映画では、ハウルは「ソフィーの髪の毛、星の光に染まっているね」と言っていますが、絵コンテの段階では「ソフィーのカミって赤かったんだね。きれいだよ」と言っています。
— ジブリのせかい【非公式ファンサイト】 (@ghibli_world) January 6, 2023
当初は、髪の色が元に戻すことを考えていたようです。#ハウルの動く城 pic.twitter.com/SZRxIuengC
ソフィーは自分の容姿にコンプレックスを持っていましたが
ハウルと出会い惹かれ合うことで次第に気にしなくなっていきました。
ハウルの動く城のラストでは、息を吹き返したハウルに「ソフィーの髪は星の光」と言われ
それがうれしかったから定着したのかも?と考えられます。
恋は自分を輝かせてくれるってことでしょうかね~。
まとめ
ハウルの動く城は語られない部分が多くて「そういえばここって…?」と感じる部分も多いですよね。
原作の内容を見るとアニメでは説明されなかった部分が描かれているので理解が深まります。
興味がある方はぜひ原作の小説を見てみてくださいね。
ここまでありがとうございました。
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