2026年秋アニメ「生徒会にも穴はある!」を見て、アニメの規制ある・なしに盛り上がった方は多いのではないでしょうか。
TV放送版には規制が入っており、一部配信のみ「規制解除版」を見られるようになっています。
ただ、規制解除版を見た方の中には、以下のように残念に感じたという方もいるはずです。
「規制解除版の内容が思ったほど…」
「昔は地上波でももっと凄かった」
「今って、このくらいで規制になるの?」
この記事では、『生徒会にも穴はある!』の規制あり・なしの違いを入口に、アニメ・漫画における表現規制がいつからなされているのかを解説していきます!
「生徒会にも穴はある!」TV版と規制解除版の違い
画像引用元https://x.com/rie20030713/status/2109541465584218567?s=20
まずは今期の際どい枠「生徒会にも穴はある!」の規制について触れていきましょう。
基本情報と、違いを簡単にまとめていきますね。
作品の基本情報
「生徒会にも穴はある!」は、むちまろ先生による週刊少年マガジン連載の4コマ学園コメディです。
2022年4月から連載中で、累計発行部数は200万部を超えています。
ちなみに「次にくるマンガ大賞2023」コミックス部門で1位を獲得しました。
理系が苦手な文系男子・水之江梅が留年回避のために生徒会に入り、個性の強すぎる女子メンバーたちに振り回されるという構成。
下ネタ全開でありながらキャラクターの内面もちゃんと描かれている作品です。
規制あり版と規制解除版の違い
現在放送・配信されているアニメには2種類あります。
TV放送版:TOKYO MX・BS11・群馬テレビ・とちぎテレビで毎週土曜24時30分から放送。一般的な深夜アニメとして見られる内容。
規制解除版:AT-Xで毎週火曜23時30分から放送。DMM TV・U-NEXT・dアニメストアでも配信。Huluは規制解除版のみ。
明確に違うのは主に乳〇の描写がそのまま出ている部分で、下ネタのセリフや露出の多い場面そのものはTV放送版でもほぼそのまま流れています。
アニメの乳〇規制はいつから始まったのか
画像引用元https://mixch.tv/article/recommend/453
さて、ここからは「アニメの規制はいつから強くなったのか」を解説していきます。
規制が緩かったころから振り返りましょう。
地上波でも比較的ゆるかった時代→~1990年代
アニメ黎明期にはキューティーハニーなどが全国の青少年の心をつかみ、黄金期となる1990年代にはいるとさらに女体文化は加速します。
1989年から放送された「らんま1/2」のらんまの女体バージョンが代表的ですが、それ以外にも「うる星やつら」でもラムちゃんは割と裸になるキャラでしたね。
アニメでは当然丸出しだったのを記憶している方は多いでしょう。
当時の地上波としてはお色気も多く、相当際どいシーンが普通に含まれていました。
フジテレビのゴールデン枠という事実がまた驚きです。
2000年代に入っても、今見るとかなり過激な表現が地上波で流れていた作品は複数あります。
たとえば「フリージング」や「ハイスクールDXD」ですね。
ちなみに個人的な独り言ですが、この2つの作品はマジで紳士向けの良い作品だと思います。
ポケモンショックで「規制のある・なし」が議論の対象に
表現規制の歴史で忘れてはならないのが1997年のポケモンショックです。
1997年12月に放送されたポケモン「でんのうせんし ポリゴン」の回で、高速点滅の映像を見た子どもたちが光過敏性発作を起こし、大規模な健康被害が発生しました。
これ以降、アニメ全体で光の明滅表現に規制が入るようになりましたね。
性的な表現とは別の軸ですが、この出来事もアニメ表現の「萎縮」が業界全体に広がるきっかけのひとつになっています。
自主規制が加速した転換点→2007年前後
アニメの表現規制を語る上で欠かせないのが2007年のNiceboat.事件です。
2007年9月に発生した京田辺警察官殺害事件の報道と重なる形で、アニメ「School Days」の最終回が放送中止になり、代わりに自然の映像が流れたことで「Niceboat.」という言葉がネットミームになりました。
このあたりを境に、地上波アニメの自主規制は大幅に強化されていった印象です。
仮面ライダーシリーズでも「平成二期では鼻血が限界」と言われるほど、暴力・流血表現への締め付けが厳しくなりました。
乳首規制についても同様に、この時期以降「AT-Xや円盤(BD/DVD)では出す、地上波では消す」という分業体制が定着していきます。
AT-Xという「規制解除の受け皿」
AT-Xは「規制解除版」「未修正版」を積極的に放送してきたアニメ専門チャンネルで、ファンの間では長年「本当のバージョンが見られる場所」として機能してきました。
2011年放送の「フリージング」も、AT-Xでの放送開始と同時に「BD/DVDには無修正映像収録」と告知するスタイルを取っており、この時期には「地上波では規制、AT-Xや円盤では解除」という商業モデルがほぼ定着していたことが分かります。
2012年から放送された「ハイスクールDxD」も同様に、AT-Xでの放送が軸となっており、地上波版では霧やら光やらで隠されていた部分がAT-X版では普通に描かれていました。
漫画(少年誌)の規制はどうなのか?
さて、嘆かわしくも規制の厳しくなっているアニメですが、漫画の方はどうなのでしょうか?
以前と比べて規制は厳しくなっているのか解説していきます。
少年誌本体は今でも比較的ゆるい
画像引用元Amazon.com
週刊少年マガジンやジャンプでは、現在でも乳首描写が掲載されているケースがあります。
今回、話に出た「生徒会にも穴はある!」もその例で、少年誌に掲載された原作では出ているシーンが、アニメのTV放送版では消えているという状態です。
これは「テレビ電波は不特定多数・全年齢に届く」という性質から来ているのでしょう。
本屋で漫画を手に取るのは自分の意思ですが、テレビは子どもが偶然見ることもある…という考え方のもと、放送側の自主規制は出版側より厳しくなる傾向があります。
漫画側にも自主規制はある
ただし少年誌に規制が全くないわけではありません。
週刊少年ジャンプでは、現実の大事件が起きた後に残酷表現が締まる傾向があり、編集部が「修正海苔(黒塗り)」を入れることがあります。
しかしそれは性表現よりも暴力・流血表現に関することが多く、乳首描写については少年誌の方がアニメの地上波より現在も自由度が高いのが実情です。
まとめ
アニメファンとして正直に言うと、昔と比べるとずいぶん窮屈になったなぁとは思います。
今では性的なものはもちろんですが、ジョジョの奇妙な冒険のように、承太郎のタバコ描写も規制の対象です。
「正直、何をやっているのかはわかるわけだし、規制する必要あるか…?」とは思いますが、見る人への影響は未知数なのである方がいいという意見もわからなくはありません。
また、見方を変えれば「規制解除版」を見るために円盤の購入やサブスクを利用するといった商業的な広がりにも貢献しているわけなので、一概に無駄とは言えないわけですね。
とはいっても、紳士の皆さんからすれば残念なのは…痛いほどわかるわけですが。
ここまでありがとうございました。




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