最近はゲームのアサシンクリードシャドウズが炎上して日本だけでなく海外でも騒がれていますね。
しかし「ゲームに詳しくない」「何が問題で騒いでいるのかわからない」という
事情は知りたいけど複雑すぎてムリ…という方も多いかと思います。
今回は、アサシンクリードシャドウズがなぜ炎上しているのか?をとにかくわかりやすくまとめてみました。
今回の記事は社会的な内容も含むので、知っておいて損はないです!
この記事は誰かを批判・中傷するような内容ではありません。
アサシンクリードシャドウズとは?
アサシンクリードシリーズの2024年最新ゲーム ※記事投稿時点
『アサシンクリードシャドウズ』って?短く簡単にまとめると…
『アサシンクリードシャドウズ』は2024年8月現在
ゲーム『アサシンクリード』シリーズの最新作として発表されたタイトルになります。
PC、PS5、XboxX/Sなどでプレイ可能。
発売日は2024年の11月12日を予定しているようです。
主人公は弥助と奈緒江の2人のどちらかを選ぶスタイル。
日本の戦国時代という舞台で様々な陰謀や事件に巻き込まれながら
歴史上の重要人物と関わり、話を進めていくというストーリーになります。
アサシンクリードシリーズとは
アサシンクリード、略名アサクリは2007年にUBI(ユービーアイソフト)が開発・発売したゲーム。
主人公となるプレイヤーはアサシン(暗殺者)として各シリーズの時代の舞台で人ごみに紛れ、
監視の目をかいくぐりながら移動、標的をしとめたり目標を達成したりするアクションゲームです。
壁を上る、家屋の上を走る、草むらに隠れてやり過ごす、わずかな足場を進むなどパルクール的要素が魅力。
オープンワールドが特徴の本作は、各シリーズでそれぞれ異なる時代を再現しており
その再現の細かさは建築物、住人の服装、雰囲気や生活スタイルまで「家にいながら海外旅行ができる」とまで言われるほど。
内容としても
主人公がとある装置で現代とアサシン(過去)を行き来する、という二面性のある世界観がクセになるやりこみ要素の多いものになっています。
シリーズの人気
アサシンクリードシリーズは世界で1億2000本以上の本数を売り上げたそうです。
その人気ぶりもあって、初代から何作もシリーズが発売されています。
本編タイトル※()の中は発売年です。
・アサシンクリード(2007年)
・アサシンクリード(2009年)
・アサシンクリード ブラザーフッド(2010年)
・アサシンクリード リベレーション(2011年)
・アサシンクリード3(2012年)
・アサシンクリード4 ブラックフラッグ(2013年)
・アサシンクリード ローグ(2014年)
・アサシンクリード ユニティ(2014年)
・アサシンクリード シンジゲート(2015年)
・アサシンクリード オリジンズ(2017年)
・アサシンクリード オデッセイ(2018年)
・アサシンクリード ヴァルハラ(2020年)
・アサシンクリード ミラージュ(2023年)
上記はスピンオフやモバイル版を除いたものになります
中でも人気の高いのは「アサシンクリードオデッセイ」「アサシンクリードオリジンズ」とされています。
ゲーム以外にも2016年には映画が公開されるなど、その人気ぶりは計り知れません。
【炎上】アサシンクリードシャドウズは何が問題なの?
問題は3つ
複雑化したアサシンクリードシャドウズ問題・・・。
簡単にまとめると、炎上の原因は3つ。
それぞれわかりやすくまとめていきます!
あまり肩に力を入れずに見ていってくださいね。
話題になった『アサシンクリードシャドウズ』公式動画
まずは、こちらが今回騒動の発端になったアサシンクリードシャドウズの公式ゲーム映像です。
内容は4分ほどなのでサクッと見てみてくださいね。
さらに話題に拍車をかけることになったのが以下の公式動画。
こちらはゲームプレイ動画になっています。
こちらのほうがより問題を理解しやすいので、長めの動画ですが今回の記事の内容をより理解したい方は見ておくと◎。
歴史改変、おかしな日本の姿
アサシンクリードシリーズは各シリーズで徹底された時代・歴史調査がされています。
そのため、ゲーム内の建築物や住人の振る舞い、
道端の置物ひとつにも歴史に合ったものが再現されているのが魅力。
今回のアサシンクリードシャドウズの動画に関しては
「日本のこの時代の調査をちゃんとしたの?」と疑問に思う不自然さがいくつも見られた様子。
アサクリの件で外人に何の歴史考証が間違ってるか言ってみろって噛みつかれたからこれ送った
— ばるたん✂️Abemaナガサワの人 (@Barutan810) July 2, 2024
弥助がサムライだったという記録はない
武士が鎧を着るのは戦の時だけ
鳥居は必ず神社の入り口にある
桜の季節には田植えはしない
忍者は腰に刀を差している
ニホンザルの尻尾は短い
城の畳は正方形ではない pic.twitter.com/hxGieUtji7
・畳が正方形
・信長が側近と同じところに座っている
・畳のふちを踏んでる
・日本にいないはずの猿
・四季が同じ時期に入り乱れてる
・神社と寺の区別がついてない
などなど、キリがないほど不自然な点が出てきます。
アサシンクリードシリーズの魅力である時代考証が不十分と言われても仕方ない出来。
特に主人公の弥助は織田信長にもとにいた黒人武士として実在した人物ですが
日本の史実に資料が少ないマイナーな存在。
アサシンクリードシャドウズの弥助に関する資料の大部分は、
鳥取トムという方が編集したWikipediaと
日本大学准教授トーマス・ロックリー氏の出版した書籍がもとになっているという情報もあり
歴史資料の不確実さが炎上の原因の一つになっているとのこと。
いやいや、ゲームなんだしそんな細かいこと…
ファミ通に掲載された開発側インタビューでストーリー設定は「史実に忠実」だと
言われたのが問題になっているらしい…。
史実に忠実とは言えない状態に「日本の歴史改ざんではないか」との声が多く上がっています。
アサクリ問題って、そもそもが関ヶ原鉄砲隊の写真とかを無駄使用したり、歴史改ざんした内容を「正史」のように扱ったのが一番まずいと思うよ。
— スカーレッドG (@kemono_fm192hz) July 17, 2024
「俺たちの弥助はこんな感じです!もう一つのIFです!」だけならここまで大炎上しなかったわ…
クリエイターなら無駄使用とかやったら一番アカンやろ…
ただ、この「史実に忠実」発言に関しては訂正が発表されているようです
(これもまた議論になっていますが)。
画像などゲーム内素材の間違った使用
アサクリシャドウズのコンセプトアートがヤバい
— すこの丸 (@sukonomaru) June 24, 2024
歴史考証としての資料を参考にしたとしても、反転して画像処理しているか、AIにそれらの画像を食わせて出力させてるとしか思えない
しかも1つ2つの問題じゃなくて多数確認されている#アサシンクリードシャドウズ#AssassinsCreedShadows https://t.co/b46xOSWI2P
ゲームだけに限らず、創作物は様々な資料を参考にして作られることが多いです。
アサシンクリードシャドウズもストーリーや小道具など、たくさんの日本の資料を利用して作られています。
しかし、公開された本作のコンセプトアートで
使用された歴史資料は許可がとられているのか?と騒ぎになりました。
ゲーム内画像にはガードレールらしきものが見えたり、
平成から活動されている団体のオリジナルの旗に似たデザインのものがあったり
ゲームの製作やチェックがきちんと行われていないことが問題になっているようです。
主人公がなぜ弥助?ポリコレ疑惑
アサクリ好きなゲームシリーズだったんだけどシャドウズの出来を見てすごいがっかりしたから悲しくなってしまったし、界隈のポリコレ汚染がキツいことになってしまったからそれもあわせて悲しいわ。
— 蒼犬 (@Bahamut11479254) July 25, 2024
まず、主人公に弥助が起用されていることに関してはあちこちからポリコレだという声があります。
ポリコレとは?
ポリティカルコレクトネスの略。
人種や性別、障がいの有無など、いろんなことに関わる偏見や差別をなくそう!という運動の事
※時代によって意味は変わります。
誤解のないよう言っておくと、ポリコレ自体は悪いものではないです。
ただ、最近のゲームはこのポリコレを強く意識するあまり
・そのゲームの世界観やストーリーに不必要なキャラクターのLGBTQ+設定
・特定の肌の色をしたキャラクターを前面に押し出そうとする風潮
などが見られるようになっています。
今回のアサシンクリードシャドウズも弥助に関して
・「日本が舞台なのに主人公がなんで日本人じゃないの?」
・「アサシンクリードシリーズの主人公は今まで架空の人物だったのに、どうして今回は実在の人物?」
など、困惑の声が多く上がっています。
ゲーム製作の関連会社がポリコレを推進している会社らしいという噂もあり、
そのために日本人以外のキャラが推されたのでは?と言われているようです。
アサクリシャドウズが本当に酷過ぎて情報出る度に怒りしかない…弥助が実在してたとしても史実にほぼ情報ないのに、黒人侍は存在し日本で活躍してたって何?そんな事習った事ないし、歴史調べてた時もそんなの目にした事もなかったよ
— yai (@12_yaii) June 20, 2024
ポリコレ推進したいあまり、他国の歴史を捏造して史実って言うな!
現在は出処となったファミ通のインタビュー記事が訂正されていますが、
もともとの開発側からの『日本人ではなく私たちの目になれる人物』を起用したという発言に対しても
差別的だという意見が出ています。
新作アサシンクリードが絶賛炎上中
— クソリプ専用垢 (本物) (@unigesouko) May 17, 2024
日本が舞台の本作で黒人の弥助を主人公に添えた事が問題視される。
『私たちの侍、つまり日本人ではなく私たちの目になれる人物を探していた』の発言が差別的ではないのか?とされその一文のみ削除。
公式PVでその一文をコメントすると言論統制で削除される模様。 pic.twitter.com/FEkYaIXG1x
アサシンクリードシリーズは、隠れて情報を集めたり暗殺したりするゲーム。
弥助は起用された経緯も違和感がありますし、
さらにアサシンというゲームのコンセプトとしても不自然さがあります。
「日本では珍しい黒人であり、侍という設定のせいで忍んで行動できない」
「パワープレイしかできないため本来のシリーズの良さがなくなっている」
などなど
わざわざゲームの良さをなくしてまで弥助が起用された理由はポリコレなのでは?と言われて炎上しているようです。
【影響】日本は○○!アサシンクリードシャドウズの影響で国外から…
アサシンクリードシャドウズの問題が起きてから、国内外で反響を呼び様々な意見が出ました。
海外では、弥助が偉大な侍であったという不確かな情報が広まり
それに反論した人が批判される事態になっています。
多くの方の意見としては
主人公が日本人でないことは別にいい。日本の文化や歴史の侵害や軽視しているように見えることが問題
としているのですが
この問題が勢いづいてしまっているせいで言葉が正しく受け取ってもらえなくなっています。
開発側からのコメント、謝罪などもありましたが…その内容も議論を呼ぶことになり
そもそもの制作の裏側の事情もあり、問題が複雑化しているのが現状です。
まとめ
アサシンクリードシャドウズの問題は、かなり複雑になってしまっていますよね。
問題になっているのは何か、世間の理解度、ゲームをする人・しない人の間での温度差と危機感の違い、制作に関わってくる思想、そもそもの発端はなにか…まとめればキリがないです。
今回は、なるべく誤解がないように簡単に要点だけをまとめたものになるので興味がわいた方はもっと深くまで調べてみてください。
国内の方であればゲームの問題点について調べて誤解される方は少ないでしょうが、海外の方が入ると「いやいや、それは違うって!」とヒートアップする方もいます。
その際は『自分の考え方が曲がっていないか、冷静か、誰かを傷つけていないか、事実か』を常に気にしながらお願いします。
ここまでありがとうございました。
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