アニメ放送開始を機に人気となった『はたらく細胞』。
はたらく細胞は、人間の体の中を舞台にして細胞たちがどんな風にはたらいているのかを面白く描いたストーリーになっています。
そんな『はたらく細胞』ですが実は血液や免疫などの知識が含まれているため「勉強になる」と話題なんです。
でも「勉強になる」といっても『はたらく細胞』で得た知識はどこまで通用するのか気になりますよね?
今回は、はたらく細胞の知識がどこまで役に立つのか、生物の問題集も参考にしながら具体的にまとめていきます!
簡単にまとめる『はたらく細胞』とは
はたらく細胞は清水茜さん原作の細胞擬人化漫画。
赤血球や白血球など…体の中で”はたらく細胞”たちの日常を舞台に、血液の流れや病気の時の体内のはたらきを面白おかしく描いている作品です。
一話ずつ違った病気を主題に内容が作られているので「病名は知っているけど具体的に体がどうなるのか知らない」という部分で興味をひかれますね。
掲載は月刊少年シリウス、出版は講談社となっています。
2018年にはアニメ化して大人気となりましたね。
はたらく細胞は色々な作品がある(子供向け〜スピンオフ)
はたらく細胞はその人気から様々なスピンオフ作品などを生み出しています。
・はたらく細胞BLACK
はたらく細胞BLACKは、ブラック企業で働く人間の体の中にいる細胞たちが主人公です。
ブラック企業で働く人間が酷使する体の中でいったいどんな事が起こっているのか、細胞たちの目線でなかなかシリアスに描かれています。
ストレスや不眠など現実に身近な話題を扱っているため内容がリアル。毎日忙しく働いている社会人にかなり響く内容だと感じました。読んでいると「自分も気をつけなきゃ」と思ってしまいますね。
自分の事を大事にできてない、または頑張りすぎている人に読んでほしい作品です。
・はたらく細胞LADY
はたらく細胞LADYは人間の女性の中にいる細胞たちが主人公です。
女性の体が舞台なので女性特有の生理などのデリケートな話題を始めとして、ちょっと深めの性についての話題まで取り扱われています。
漫画はデリケートなことも可愛らしく落ち着いた絵で描かれているため、読んでいて気まずい気持ちやイヤらしさを感じることは一切ありません。
男性には女性の体について理解するための一歩として、女性には自分の体をより理解するために…はたらく細胞LADYは男女問わず読んでほしい作品です。
・からだのしくみを学べる!はたらく細胞人体のふしぎ図鑑
『からだのしくみを学べる! はたらく細胞 人体のふしぎ図鑑』は、はたらく細胞の人気を受けて作られた小学生向けの図鑑。
アニメの絵が使われており、子供から大人まで楽しく体について学ぶことができる良書。
子供の年齢によっては細胞たちの名前が覚えにくい、内容が少し分かりにくいなどあるようですが、アニメを観たあとで興味を持ってこの本を欲しがる子供は多いそうです。
アニメの内容をより理解したいときにオススメですね。
ここで紹介した作品のほかにも『はたらく細胞』シリーズはたくさんありますよ!
【どこまで役に立つ】はたらく細胞は勉強になる?それとも勉強にならない?
では、はたらく細胞は勉強になるのか、ならないのかどっちなのでしょうか。
漫画を読んだだけで実際に役に立つか、問題集も使って検証してみます。
実際に問題集を解いてみると…はたらく細胞は生物基礎の範囲!
はたらく細胞の内容と照らし合わせてみたら旺文社の『全レベル問題集生物[生物基礎・生物]①基礎レベル』とレベルが合います。(ここでは新装版を紹介しますね)
問題集を読んでみるとわかりますが、はたらく細胞でやっている内容は『生物基礎』科目の『生物の体内環境の維持』という項目の中でも血液や免疫の分野に限るようです。
今回は、冊子の中のその部分だけ解きました。
かなり限定的な範囲ですが…実際に『はたらく細胞』の漫画を5巻まで読んだ後で挑戦。これで勉強になるか、勉強にならないのかが具体的にわかることでしょう。
(実は挑戦したのが少し前なので使ったのは2017年版の冊子です。この冊子で間違いなかったと思いますが間違いがあれば修正します汗)
結果、一問を除いて漫画の知識だけで解けました。
問題集を解く前は漫画しか読んでいませんし、生物基礎の知識なんて忘れています(恥)
この問題集の次のレベルになると漫画の知識では解けないので『はたらく細胞』が活用できるのは基礎レベルまでだと実感しました。
【はたらく細胞は勉強にならないのか:結論】勉強になる!ただし基礎まで
はたらく細胞は『生物基礎』の血液や免疫系の問題に限り基礎が身に付けられます。
『生物』の基礎として取り掛かるのも良いですが、どちらかと言えば科目は『生物基礎』でしょう。
応用レベルになると『はたらく細胞』の漫画を読むだけでは足りませんが
・生物基礎に興味を持った時の取っ掛かりとして
・生物の基礎から学び直しの第一歩として
であれば役に立つ内容です。
『はたらく細胞』で扱われている内容は生物基礎科目の限られた範囲のため、学生が役立てるには物足りないかもしれません。
ただ、実際の病気を題材として扱っているためか、看護などの医療系の人からは「役に立つ」と人気なようです。
将来看護師として働きたい方がいれば、読んでおくとタメになるかもしれませんね。
はたらく細胞は実際の病名を漫画の中で扱っており、生物基礎の内容としても勉強になるほど正確な情報が盛り込まれています。
特に活かすことがないとしても読めば必ず役に立つでしょう。
まとめ
はたらく細胞は体の中のことを分かりやすく描いた立派な資料だと感じました。
作品をみると「自分の体大事にしなきゃな…」と思うくらい、細胞たちが働いてくれていることが分かります。
はたらく細胞だけでは生物の専門的な知識を学ぶのは難しいですが
生物基礎の血液系分野の範囲で全体像を掴んだり、興味を持ったときの最初の一歩としては大いに役に立つでしょう。
ここまでありがとうございました。